第32回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会

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会長挨拶

ご挨拶

第32回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
会長 熊谷 英子
在宅WOCセンター センター長
仙台エコー医療療育センター 看護療育部 顧問

 このたび、第32回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会を2023年7月8日(土曜日)・9日(日曜日)の2日間、宮城県仙台市で開催させていただくことになりました。東日本大震災の被災地である故郷で大会長を務めさせていただくことを光栄に感じるとともに、ここまでご支援いただきました皆様方に厚く感謝申し上げます。
 今回の学術集会のテーマは、「未来への躍進とたゆまぬ努力」とさせていただきました。
 本学会では、先人達の「たゆまぬ努力」により、ABCD-Stomaの作成、特定制度への参画、ベストプラクティスの発刊、診療報酬の獲得、臨床スキンケア看護師の養成、ICTやAIの活用などによるケアプログラムの開発など、WOC領域の「未来への躍進」につながる世界に誇れる活動をおこなって参りました。
 しかしながら、在宅においては、超高齢化の進展や度重なる災害、また、病院や在宅との連携不足や在宅医療者の教育体制の不足等により、これらの先進的なWOCケアがなかなか浸透できない現状があります。
 そこで、今回の学術集会では、未来への躍進のための先進的ケアのさらなる探求に加え、これらのケアが、在宅ひいては我が国の隅々に拡がり、WOC領域で困窮している人々が人生のどの場所、どの時期においても、質の高いケアを受けられるよう、最新の知識・技術を学べるプログラムとさせていただきました。
 当学会の設立者である真田弘美先生からの特別講演1「近未来のWOC看護に望まれること」をテーマとしたご講演をはじめ、特別講演、教育講演、特別企画、理事会企画、シンポジウム、共催セミナーでは、最新のWOC領域の治療とケア、病院と在宅の他職種連携、ICTによる情報共有、エコー、AIの活用など、注目の話題が満載です。また、日頃の皆様の「たゆまぬ努力」の結集である194演題の力強い演題発表がございます。そして、東日本大震災やCOVID-19などのご講演・企画は、災害対策の重要性と具体的方策、災害を乗り越えて生きていくためのマインドについても深く考える貴重な時間となることと存じます。
 今回は、4年ぶりの現地開催となります。是非とも会場にお越しいただき、お互いの情熱を感じながらの活発なデスカッションができることを期待しております。また、多くの企業様のご協力による大規模展示会場、復興支援を目的とした多数の物産展、キッチンカーなどもご用意させていただきましたので、存分にお楽しみください。さらに、学術集会終了後には1ヵ月間のオンデマンド配信を行います。お見逃しの企画は、後日「JWOCM32オンデマンド配信」でご視聴ください。
 最後に、この学術集会が、病院と在宅、被災地との懸け橋となり、先進的なWOCケアが我が国に広く浸透する大きな機会になること、そして、皆様の日頃の「たゆまぬ努力」が大きく開花し、「未来への躍進」につながることを心より願っております。

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